経済アンテナ

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東京大学の秋入学導入による他大学への影響

東京大学では2017年から秋に入学させるという

新たな試みを行おうとしている。

 

これまで、日本の大学では春入試&入学であったが

今後はグローバル化が進んでいくことにより

それに合わせて秋入学にしていったほうがいいのでは

ないかとの東大の意見である。

 

果たしてこの秋入学移行により

日本は良い方向へ進んでいくのだろうか?

ちょっと考えてみたいと思う。

 

 

入試の時期は?

今回、秋入学にするにあたって

では、入試の時期はどうなるのだろうか?

という疑問が出てくる。

 

それに関してであるが、現状では

春入試を行うことを予定しているようだ。

 

つまり、春に受験を行い合格者が決まったのち

合格者は半年間大学には入ることができない

という期間が存在することになる。

 

この期間のことを東大ではギャップターム

と呼んでいる。

 

ギャップタームが与える影響

このギャップタームが存在することで

色々と問題が発生してしまうことになる。

 

まず、大学入学時の学力の低下があげられる。

これまでは、大学入試と入学までの期間は一般入試の場合

1カ月くらいであった。

 

しかし、秋入学が実施されることで

約半年間、人によっては勉強をしない人も出てくるだろう。

やはり、受験が終わった解放感で遊びたいからだ。

 

問題点の2つ目は

卒業時期がこのままでは秋になってしまうが

それによって就職や公務員試験、各種国家試験との

日程の調整はどうなっていくのかである。

 

ここらへんは、東京大学の権限で

各種試験の受験日程を変えていくことができるのだろうか?

かなり厳しいことになりそうだ。

 

他大学への影響は?

更にこの秋入学移行により他大学へどのように

影響を与えていくのかが気になるところだ。

 

大学受験生は偏差値的なものも非常に気になるだろう。

 

恐らくであるが、この秋入学によって

これまでの偏差値ががらっと変わってくるだろうと思う。

 

特に京都大学北海道大学のように

旧帝国大学と言われている有名大学は

東京大学のように秋入学を実施するともいっている。

 

東大がやるならそれに従おうということが

見え見えである。

 

そうなってくると、秋入学により

ギャップタームを過ごさなければいけない大学生が

非常に多くなってくるだろう。

 

ここに付け込んで、ギャップタームに学ぶ

教育機関が出てきそうな気がする。

大学に入る前に、徹底した準備をしたものが

就職を制するとか何とかいって…。

 

秋入学の目的は?

さて、ここでそもそもであるが

秋入学によって東京大学は何を狙っているのだろうか?

 

東京大学が公言していることによると

『留学生を増やすことによる東大のグローバル化

をはかりたいというものである。

 

つまり、これまで東京大学に来たくても

来れなかった海外の大学生に対して

もっと東大に来てくれというアピールをしているのである。

 

これによって、東大に来るであろう大学生の出身国としては

中国があげられるだろう。

 

何故かというと、現在秋入学を行っているのは

欧米と中国あたりである。

 

しかし、欧米の方はわざわざ日本にやってくるのだろうか?

というのが正直な疑問である。

 

日本の東京大学は日本から見ればトップ大学であるが

世界的に見れば評価はかなり低い。

欧米にはもっと良い評価を得ている大学は存在している。

 

そのような状況であるのにわざわざ東京大学

やってくる可能性はほとんどないと言ってもよいだろう。

 

では、東大はどこの留学生を狙っているのかというと

それは現在人口が最大の中国である。

 

今、非常に発展を遂げている中国の留学生を

たくさん取りたいがために

この秋入学を導入するのではないか

と考えることもできる。

 

確かに中国人は非常に優秀な方が多い。

頑張って勉強する人が多い。

 

だから彼らが日本に入ってきて学ぶとなると

日本の大学生の就職先はますます厳しいものになるだろう

と予想ができる。

 

東京大学のこの秋入学移行は

全国jの大学生にも大きな影響を与えてしまうのだ。

そこらへんを考慮して、今後は東大秋入学ニュースを見てもらいたい。