カエンタケの誤食による症状は?致死量は?
カエンタケといえば、危険なキノコとして知られている。
症状としては、摂取して10数分のところで初期症状が現れ始める。
その際は、消化器系の症状が発症してくる。
というのも、消化器でそのカエンタケの毒性をいち早く察知して
その毒を体内に取り込まないようにするため
腹痛を起こし、嘔吐や下痢の症状が現れる。
これは、むしろ、生物が生きていくために必須の症状であるから
カエンタケによるものとは言えない。
そして、30分くらいたつと、今度はカエンタケの毒性による症状が
現れ始めてくる。どんなに体内で毒を排泄しようとしても
やはり少しは吸収してしまうのだ。
その吸収した毒は、血液中を流れていき、体内のあちこちに分布して
悪影響を及ぼし始める。例えば、耳の方へ影響を及ぼすと
めまいが生じる。手足ではしびれ、呼吸困難、更には、言語障害
肝不全、腎不全などの多様な症状がみられる。
こうした症状を経て、死に至るケースが非常に多い。
致死量も3グラムと非常に危険はキノコである。
また、もし回復したとしても
後遺症が残り、運動障害や言語障害、脱毛などに悩まされることになる。
これらカエンタケの分布地域は、中国、日本、ジャワ島などであり
手に取ってみるだけでも皮膚に対して刺激性のあるため
普通に考えれば食べるということはないだろう。
また、見た目からして如何にも危険であるために
普通であれば誤食はしないはずであるが…
真っ赤で如何にも毒々しい、
それが何より見分けがつきやすくて素晴らしいことであると思う。
キノコも、自分自身が生きていくために食べられたくないからこそ
そのような毒々しい姿をして、子孫を残すために必死なのであろうか?