経済アンテナ

政治経済のことを書いていきます

サンクコストの呪縛と恋愛

Aさんにはこれまで貢いできた女性がいました。

しかし、もうこれ以上、Aさんとは会いたくないといってきました。

というのも、Aさんは勤めていた会社をリストラされ

お金がなくなってしまい、もう貢ぐことができなくなったからです。

 

ここでAさんは思いました。

「なんとか借金をしてもいいから、あの人の心をつなぎとめておこう!」

 

こういった話は、実際の男性の間では結構起こりえます。

男は、女性に対して、お金と時間を使ったほど

よりその女性に対して愛着が湧いてしまい

手放したくなくなるのです。

 

これまでかけた時間とお金を損したくないからという心理も働きます。

 

このように、「お金を損したくない!」として

これまでかけた費用に対して束縛されてしまうことを

サンクコストの呪縛と言います。

 

サンクコストとは、英語でsank costと書きます。

埋没した費用のことです。

 

例えば、映画を見ようと思って1800円を払う前は

まだサンクコストではありません。

自在に自分の意志でその1800円を操ることが可能だからです。

 

しかし、一度映画館に入って1800円を支払い

映画を見てしまうと、もうその1800円は

自分の意思では扱うことが不可能になってしまいます。

 

このとき、映画館に払った1800円をサンクコストと呼び

そこに束縛されていてはいけないことを経済学では言っているのです。

 

人によっては、たとえつまらない映画だなと思ったとしても

1800円払ったし途中で抜け出すのはもったいないと思い

いやいやながらも最後まで見る人はいるでしょう。

 

しかし、もしこの無駄に見た映画の時間を

もっと有意義なことに使えていたら良かったのではないか?

とかんがえて、途中で映画館を抜けだして

新しい何かを始めていくことが

経済学的にも大切になってくるのです。

 

このような考え方は非常に大切になります。

 

勇気ある撤退は時には必要であるということでした。